「トイレの増設費用はいくらかかる?」
「トイレ増設で補助金は使える?安い方法はある?」
「トイレ増設を2階でする費用や工事条件も知りたい」
トイレ増設工事費用は、1階か2階か、既存の配管からどれくらい離れているかなどで大きく変わるため、「1階に増設するにはいくらかかるの?」と気になる人も多いですよね。
2026年度には条件を満たす節水型トイレなどが対象になる国の補助制度もありますが、トイレ増設の補助金として工事費すべてが補助されるわけではありません。
また、トイレ増設をDIYでできるのか、配管工事まで自分でできるのか、できるだけ簡単で安い方法はないのかも気になるところです。
そこでこの記事では、トイレの増設費用と補助金を中心に、安く済ませる方法、DIYできる範囲、2階へトイレを増設する場合の費用や配管・工事条件までわかりやすく解説します。
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トイレリフォームは、便器交換・床や壁紙の張り替え・手すり設置・和式から洋式への変更など、工事内容によって見積もり金額が変わります。
また、同じような工事でも、依頼するリフォーム会社によって費用や提案内容が異なることがあります。
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トイレの増設工事費用はいくら?費用相場と内訳を解説

・この章の要点まとめ
- トイレの増設費用は、一般的に40万円〜100万円ほどがひとつの目安です。
- 費用には、便器や設備代だけでなく、給排水・電気・換気・内装などの工事費も含まれます。
- 配管距離が長い場合や2階への増設、壁や床の工事が必要な場合は、費用が高くなりやすいです。
トイレを増設したいと思っても、「全部でいくらかかるのか」「どんな工事に費用がかかるのか」が分からず、不安に感じますよね。
トイレの増設工事費用は、便器などの設備代だけでなく、給排水や電気、換気、内装などの工事内容によって変わるため、総額だけでなく内訳まで見ておくことが大切です。
そこでこの章では、トイレの増設工事費用の相場をはじめ、標準的な工事内容や費用が高くなるケース、見積もりで確認したいポイントまで分かりやすく解説します。
・この章を読んでわかること
※上のリンクをタップすると、読みたい場所にすぐに移動できます。
トイレの増設工事費用の相場
<トイレ増設工事費用の目安>
- トイレを新しく設置する費用は、40万円〜100万円ほどがひとつの目安
- 便器だけでなく、給排水・電気・換気・内装などの工事費も必要
- 既存の水まわりに近い場所ほど、配管工事を抑えやすい
- 見積もりでは、設備代・工事費・処分費や諸費用を分けて確認することが大切
トイレの増設費用は、一般的な目安として40万円〜100万円ほどから考えると予算を立てやすくなります。
ただし、これは便器を買って置くだけの金額ではありません。
トイレ増設工事では、新しい便器を使えるようにするため、給水管や排水管を設置場所まで延ばす工事が必要です。
さらに、温水洗浄便座などを使うためのコンセント、換気扇、照明などの電気工事も必要になります。
押し入れや収納などをトイレへ変える場合は、壁や床を整えたり、出入口を作ったりする内装工事も加わります。
そのため、トイレ増設工事費用は、主に「便器や設備の費用」と「トイレを使える状態にするための工事費」を合わせた金額として考えるのが分かりやすいです。
| 費用の項目 | 主な内容 |
|---|---|
| 便器・設備費 | 便器、便座、紙巻き器などの設備 |
| 給排水工事費 | 給水管と排水管の分岐・延長・接続 |
| 電気工事費 | コンセント、照明、換気扇などの設置 |
| 内装工事費 | 床、壁、天井、出入口などの工事 |
| 設置・仕上げ費 | 便器の取り付けや工事後の仕上げ |
| その他の費用 | 解体、廃材処分、運搬、諸費用など |
トイレ増設工事の大まかな流れは、まず施工会社が設置予定場所を確認し、給排水管をどこから引けるかを調べるところから始まります。
設置できることが確認できたら、必要に応じて壁や床を工事し、給水・排水・電気・換気の設備を整えたうえで、便器を取り付けます。
最後に水漏れや排水、便器の動作などを確認して、問題がなければ工事完了です。
見積もりを見るときは、「トイレ増設一式」という総額だけではなく、便器代、給排水工事、電気工事、内装工事、処分費などがどこまで含まれているかを確認しましょう。
同じ金額に見えても、見積もりに含まれている工事の範囲が違えば、あとから追加費用がかかることがあります。
まずは40万円〜100万円ほどをひとつの目安にしつつ、実際の予算は現地調査後の見積もりで判断するのがおすすめです。
トイレの増設工事費用が高くなるケース
<トイレ増設費用が高くなりやすい条件>
- 既存の給排水管から増設場所までの距離が長い
- 2階など、給排水管を上下に延ばす必要がある
- トイレを置くための部屋を新しく作る必要がある
- 壁や床の解体・補強・復旧が必要になる
- 電気や換気設備を新しく引く必要がある
トイレの増設工事費用は、便器の価格よりも、設置場所まで給排水や電気をどのように通すかによって大きく変わります。
とくに確認したいのが、既存の給水管や排水管と、新しいトイレを設置したい場所との距離です。
キッチン、洗面所、既存のトイレなど、水まわりに近い場所へ増設できれば、配管を短くまとめやすくなります。
反対に、既存の排水管から離れた部屋へ増設すると、長い配管を通すための工事が必要になり、費用も増えやすくなります。
LIXILも、新しくトイレなどの水まわりを設ける場合は、水まわりをまとめることで配管工事の手間や使用する配管を減らしやすいと案内しています。
また、1階ではなく2階へ増設する場合は、給水管や排水管を上階まで通す場所を確保しなければなりません。
壁や床を開けなければ配管できない住宅では、その解体と元に戻す工事も必要になります。
さらに、収納などを使わず、新しくトイレ空間そのものを作る場合も費用が上がりやすいケースです。
壁や出入口を新設するほか、床や壁紙の仕上げ、照明、換気扇、コンセントなどを一から整える必要があるためです。
| 費用が高くなる条件 | 追加されやすい工事 |
|---|---|
| 既存の配管から遠い | 給水管・排水管の延長 |
| 2階など上階へ増設する | 上下階をつなぐ配管工事や壁・床の工事 |
| トイレ空間を新しく作る | 壁、床、天井、出入口などの工事 |
| 電源が近くにない | コンセントや照明の電気工事 |
| 換気設備がない | 換気扇や換気用の配管工事 |
| 壁や床を開ける必要がある | 解体と工事後の補修・仕上げ |
トイレ増設費用を見積もるときは、便器の値段だけを比べても正確な総額は分かりません。
見積もりでは、給排水管の延長費、電気工事費、換気工事費、壁や床の補修費、廃材の処分費などが別料金になっていないか確認することが大切です。
とくに「工事費一式」とだけ書かれている場合は、どこまでが金額に含まれているのか施工会社へ確認しておくと安心です。
同じ広さのトイレでも住宅ごとの配管位置や建物のつくりで工事内容は変わるため、最終的な費用は現地を見てもらってから判断しましょう。
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トイレ増設の補助金と介護保険!利用条件を解説

・この章の要点まとめ
- 2026年度は、条件を満たす節水型トイレの設置などで国の補助制度を利用できますが、トイレ増設の工事費全体が補助されるわけではありません。
- 介護保険では、トイレを新しく増設する工事そのものは対象外ですが、手すり設置や段差解消など対象となる住宅改修には利用できます。
- 2階のトイレ増設でも、設置階だけで補助対象かどうかは決まらず、国や自治体の制度ごとの条件を満たしているかで判断されます。
トイレを増設したいとき、「補助金を使って費用を抑えられないかな」「介護保険は使えるのかな」と気になりますよね。
とくに2階へのトイレ増設では、通常の増設工事と介護やバリアフリーを目的とした工事で、利用できる制度や対象になる条件が違うため迷いやすいです。
そこでこの章では、トイレ増設で利用できる補助金の対象条件や介護保険を使えるケース、2階にトイレを増設するときに補助金を利用できる条件について解説します。
・この章を読んでわかること
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トイレ増設の補助金で対象になりやすい工事と条件
<トイレ増設で補助金を確認するときのポイント>
- 2026年度は、条件を満たすリフォームで対象の節水型トイレを設置すると国の補助金を利用できます。
- 節水型トイレを増設するだけでは、みらいエコ住宅2026事業の対象にはなりません。
- 国の制度だけでなく、住んでいる市区町村の住宅改修やバリアフリー向け補助制度も確認します。
- 制度によって申請する時期が違うため、契約や着工の前に利用条件を確認することが大切です。
2026年度はトイレリフォームに利用できる国の補助制度がありますが、トイレ増設の補助金として工事費全体が一律に支給されるわけではありません。
国の「みらいエコ住宅2026事業」では、条件を満たすリフォームの中で、対象製品として登録された節水型トイレの設置が補助対象になります。
補助額は、通常の節水型トイレが1台あたり31,500円、掃除しやすい機能を備えた節水型トイレが1台あたり34,500円です。
ただし、対象の節水型トイレを設置するだけでは申請できません。
みらいエコ住宅2026事業のリフォームでは、対象となる住宅の居室のうち、外気に面する窓やドアがある1室で、制度が定める「要件化工事」を行うことが基本の条件です。
この条件を満たしたうえで節水型トイレなどの対象工事を行うと、補助額へ加えられる仕組みになっています。
さらに、みらいエコ住宅2026事業では、1回の交付申請で補助額を原則5万円以上にする必要があります。
そのため、「トイレを1台増設すれば31,500円の補助金をもらえる」と考えるのではなく、住宅全体のリフォーム内容を含めて条件を満たせるか確認することが大切です。
トイレ増設で補助金を使いたい場合は、節水型トイレだけでなく、窓や床、壁などの改修も含めて対象になる組み合わせを施工業者へ確認すると判断しやすくなります。
また、国の制度とは別に、市区町村が住宅改修やバリアフリー、高齢者支援などを目的とした補助制度を用意していることがあります。
自治体の制度は、対象となる工事、住宅の所在地、所得などの条件がそれぞれ異なります。
そのため、住んでいる市区町村の公式サイトや住宅改修を担当する窓口で、トイレの増設や関連する工事が対象になるか確認しましょう。
とくに注意したいのが申請のタイミングで、自治体の補助制度では着工前の申請が必要な場合があります。
先に契約や工事を進めると対象外になることがあるため、見積もりを取った段階で確認しておくと安心です。
一方、みらいエコ住宅2026事業では、工事の完了と引き渡し後に交付申請を行います。
交付申請の予約は遅くとも2026年11月16日まで、交付申請は遅くとも2026年12月31日までです。
ただし、予算上限に達すると期限より前に受付が終了します。
2026年度のトイレリフォームの補助金を利用したいなら、「対象のトイレか」だけでなく、「住宅と工事全体が制度の条件を満たしているか」まで確認することが大切です。
「みらいエコ住宅2026事業」の対象条件や現在の受付状況を確認するなら、公式情報を見ると安心です。
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トイレ増設で介護保険を利用できるケース
<介護保険で確認したいポイント>
- トイレを新しく増設する工事そのものは、介護保険の住宅改修費の対象ではありません。
- 増設と一緒に行う手すり、段差解消、便器の取り替えなどは、対象部分だけ介護保険を利用できる場合があります。
- 支給限度基準額は、要支援・要介護区分にかかわらず20万円です。
- 原則として工事を始める前に市区町村へ申請する必要があります。
介護保険でトイレ増設そのものの費用は支給されませんが、増設と一緒に行う工事のうち、介護保険で決められた住宅改修に当てはまる部分は対象になる場合があります。
厚生労働省では、増築によって新たに居室を設ける工事は、介護保険の住宅改修費の対象にならないとしています。
そのため、介護が必要な人のために新しいトイレを1室増設する場合でも、トイレ空間を新設するための増築費すべてに介護保険を使えるわけではありません。
一方で、増設工事とあわせて介護保険の対象になる住宅改修を行う場合は、その対象部分について住宅改修費を利用できることがあります。
トイレに関係する対象工事には、手すりの取り付け、段差の解消、滑りにくい床材への変更、引き戸などへの扉の取り替え、洋式便器などへの便器の取り替えがあります。
たとえば、便所を広げる工事とあわせて和式便器から洋式便器へ取り替える場合は、便所を広げる費用すべてではなく、洋式便器への取り替えにかかる対象部分が住宅改修費の対象になり得ます。
また、既存の便器の位置や向きを変える工事も、介護保険の対象となる便器の取り替えに含まれています。
便器を取り替えるために必要な給排水設備工事や床材の変更も、対象工事に付帯して必要な範囲なら対象になります。
ただし、非水洗トイレを水洗化するための工事費は対象になりません。
トイレ増設と介護保険を一緒に考えるときは、「工事全体が対象になるか」ではなく、「見積もりの中に介護保険の対象になる工事がどれだけ含まれているか」を分けて確認することが大切です。
介護保険の住宅改修費の支給限度基準額は、要支援・要介護区分にかかわらず20万円です。
利用者負担が1割の人なら最大18万円、2割負担なら最大16万円、3割負担なら最大14万円が保険給付の上限になります。
限度額の範囲内であれば複数回に分けて利用できますが、すでに住宅改修費を使っている場合は残っている限度額を確認する必要があります。
利用するときは、原則として工事を始める前にケアマネジャーなどへ相談します。
住宅改修が必要な理由書や見積書などをそろえ、市区町村へ事前に申請してから工事を進めます。
工事が終わったら、領収書など必要な書類を市区町村へ提出し、住宅改修費の支給を受ける流れです。
介護のためにトイレを増やしたい場合は、工事を契約する前にケアマネジャーと市区町村へ相談し、増設費と介護保険の対象になる工事費を分けて見積もってもらいましょう。
介護保険の住宅改修で対象になる工事や申請方法を詳しく確認する場合は、厚生労働省や住んでいる市区町村の公式情報を確認してください。
⇒介護保険の住宅改修で対象になる工事を厚生労働省の公式情報で確認する
2階のトイレ増設で補助金を利用できるケース
<2階への増設で補助金を確認するときのポイント>
- 2階に設置するという理由だけで補助金の対象になったり、対象外になったりするわけではありません。
- 2026年度の国の制度では、条件を満たすリフォームで対象の節水型トイレを設置すると補助対象になります。
- 介護目的の場合でも、トイレの増設部分と介護保険の対象になる住宅改修を分けて確認します。
- 自治体独自の制度は条件が異なるため、工事前に市区町村へ確認することが大切です。
2階のトイレ増設で補助金を利用できるかどうかは、「2階だから」ではなく、利用する制度の対象工事や住宅の条件を満たしているかで決まります。
2026年度の「みらいエコ住宅2026事業」では、条件を満たすリフォームの中で、登録された節水型トイレの設置が補助対象になっています。
公式の補助対象条件では、1階か2階かという設置階によって節水型トイレの補助額を分けていません。
そのため、2階に対象の節水型トイレを設置する場合でも、住宅や同時に行うリフォームが制度の条件を満たしていれば補助対象として検討できます。
ただし、2階へ新しく給水管や排水管を延ばす費用、床や壁を作ってトイレ空間を新設する費用などが、すべて節水型トイレの補助額に含まれるわけではありません。
国の制度では対象となる設備や工事ごとに補助額が決められているため、増設工事の総額と補助対象になる部分を分けて考える必要があります。
また、高齢者や介護が必要な人のために2階へトイレを増設する場合も、「介護目的だから増設工事のすべてに介護保険を使える」とは限りません。
介護保険では、手すり、段差の解消、滑りにくい床材への変更、扉の取り替え、洋式便器などへの便器の取り替えといった決められた住宅改修が対象です。
2階にトイレを新しく増設することと、介護保険の対象になるバリアフリー工事は別に判断されるため、見積書でも工事内容を分けて確認すると安心です。
自治体独自の住宅改修補助金を使う場合も、2階へのトイレ増設を対象にしているかは自治体ごとに異なります。
確認するときは、「トイレ増設が対象か」だけでなく、「節水型トイレの設置」「バリアフリー改修」「高齢者向け住宅改修」など、工事内容ごとに対象制度がないかを市区町村へ相談しましょう。
とくに自治体の制度では着工前の申請が条件になっていることがあるため、2階のトイレ増設で補助金を利用したい場合は、施工業者と契約する前に確認するのがおすすめです。
2階への増設だから補助金をあきらめる必要はありませんが、増設工事全体ではなく、制度の対象になる設備や改修部分があるかを確認することがポイントです。
利用できる制度は地域によって違うため、住んでいる自治体の住宅改修担当窓口や施工業者へ、工事前に相談してください。
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トイレ増設は安い?DIYや簡単にできる方法を解説

・この章の要点まとめ
- トイレ増設を安くするなら、水まわりに近い場所を選び、便器や内装の工事範囲を必要な分に絞るのがポイントです。
- トイレ増設をDIYですべて行うのは難しく、給排水や電気に触れる工事は専門業者へ任せるのが安心です。
- 既存の給排水に近く、空きスペースを活用できる場所ほど簡単に増設しやすく、配管や電源を確保しにくい場所は工事が難しくなります。
トイレを増設したいと思っても、「できるだけ安く済ませたい」「自分でできる作業はあるの?」と気になりますよね。
トイレ増設は、設置場所や配管条件によっては費用を抑えやすい一方で、DIYでは難しい工事も多く、安さだけで方法を決めるのは注意が必要です。
そこでこの章では、トイレ増設を安い費用で済ませる方法やDIYできる範囲、比較的簡単に工事しやすいケースと難しいケースを分かりやすく解説します。
・この章を読んでわかること
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トイレ増設を安い費用で済ませる方法
<トイレ増設を安くするポイント>
- 既存のトイレや洗面所など、水まわりに近い場所を選ぶ
- 必要以上に高機能な便器を選ばない
- 既存の収納や空きスペースを活用して、壁や床の工事を減らす
- 見積もりは総額だけでなく、追加費用や保証の範囲まで確認する
トイレ増設を安い費用で済ませたいなら、便器を安くすることより、給排水の配管を短くできる場所を選ぶことが大切です。
トイレを増設するときは、便器本体だけでなく、給水管や排水管を新しい設置場所まで延ばす工事にも費用がかかります。
そのため、既存のトイレ、洗面所、浴室などの近くに増設すると、配管を短くしやすくなり、工事の手間も抑えやすくなります。
LIXILでも、水まわりをまとめて配置すると、配管工事の手間や使用する配管を減らせると案内しています。
次に見直したいのが、便器や内装にかける費用です。
便器は、必要な機能を絞って選べば、本体価格を抑えやすくなります。
また、使っていない収納や押し入れなどを利用できれば、新しく部屋を増築するよりも工事範囲を小さくできる場合があります。
床や壁も、全面的に作り直す必要がなければ、必要な範囲だけ施工することで費用を抑えやすくなります。
| 費用を抑える方法 | 安くなりやすい理由 |
|---|---|
| 水まわりの近くに増設する | 給水管や排水管を短くしやすい |
| 必要な機能に絞って便器を選ぶ | 便器本体の価格を抑えやすい |
| 収納や空きスペースを利用する | 新しい部屋を作る工事を減らしやすい |
| 内装工事を必要な範囲に絞る | 床や壁の施工範囲を減らしやすい |
ただし、見積もり金額の安さだけで施工会社を決めるのは避けましょう。
給排水工事、電気工事、内装工事、廃材の処分などが別料金になっていれば、契約後に総額が上がることがあります。
さらに、工事後に水漏れなどが起きた場合の保証期間や、どこまで無料で対応してもらえるのかも確認しておくと安心です。
トイレ増設を安くしたいときは、単純に一番安い見積もりを選ぶのではなく、工事内容と追加費用、保証まで含めた総額で比べましょう。
トイレ増設はDIYできる?自分でできる範囲と注意点
<DIYと業者依頼を分ける目安>
- 棚や紙巻き器などの取り付けは、DIYを検討しやすい
- 新しい給水管や排水管を通す工事は、専門業者へ相談する
- コンセントなど資格が必要な電気工事は、自分で施工しない
- 2階への増設は、漏水すると下階まで被害が広がるためDIYには向かない
トイレ増設をDIYですべて行うのは現実的ではなく、自分で行うなら給排水や電気に触れない作業にとどめるのが安心です。
たとえば、紙巻き器や収納棚などの取り付けは、壁の状態を確認したうえでDIYを検討できます。
このような作業では、取り付ける製品に応じてドライバーや水平器、壁の下地を確認する道具などを使います。
ただし、壁の中には給水管や電気配線が通っていることがあるため、場所を確認せずに穴を開けるのは避けましょう。
壁紙など内装の一部を自分で仕上げる場合も、便器の取り付けや配管工事とは作業範囲をはっきり分けることが大切です。
一方、新しいトイレまで給水管や排水管を延ばす工事は、失敗すると水漏れや排水不良につながります。
排水管は、便器から流した汚水がきちんと排出されるように施工する必要があり、位置や配管方法を自己判断するのは避けたほうが安心です。
自治体によっては、排水設備の新設や変更について指定工事店による施工を求めるルールがあります。
そのため、トイレを増設する前に、住んでいる自治体の下水道担当窓口や施工会社へ確認しましょう。
また、新しくコンセントを設けたり、壁の中の配線を変更したりする電気工事にも注意が必要です。
住宅などの電気設備の工事には、工事内容に応じて電気工事士の資格が必要になります。
温水洗浄便座用のコンセントがないからといって、無資格で新しい配線やコンセントを増設するのは避けましょう。
| 作業 | DIYの判断 | 主な注意点 |
|---|---|---|
| 紙巻き器・棚などの取り付け | DIYを検討しやすい | 壁内部の配管や配線を傷つけない |
| 内装の一部仕上げ | 内容によってDIYを検討できる | 便器設置や配管工事と作業範囲を分ける |
| 給水管の新設・変更 | 業者へ相談 | 漏水を防ぐ正確な施工が必要 |
| 排水管の新設・変更 | 業者へ相談 | 自治体の施工ルールも確認する |
| コンセントや配線の新設・変更 | 資格を持つ業者へ依頼 | 感電や火災を防ぐため資格が必要な工事がある |
特に、トイレを2階に増設するDIYはおすすめできません。
2階では、給水管と排水管を上下階へ通すために床や壁の工事が必要になりやすく、漏水が起きれば天井や壁を通じて1階まで被害が広がるおそれがあります。
排水がうまく流れなければ、詰まりや逆流などのトラブルにつながることもあります。
DIYで工事費を節約できても、水漏れや排水不良によって床や壁の修理が必要になれば、結果的に費用が高くなることがあります。
工具を持っているかどうかだけではなく、給排水や電気の知識が必要な作業かを基準にして、自分で行う範囲を決めることが大切です。
トイレ増設を簡単にできるケースと難しいケース
<工事のしやすさを判断するポイント>
- 既存の給水管や排水管に近い場所は、比較的工事しやすい
- 使っていない収納などを活用できると、新しい空間を作る工事を減らしやすい
- 排水経路を確保しにくい場所や、水まわりから遠い場所は工事が難しくなりやすい
- 電源・換気・壁や床の工事が必要かどうかも事前に確認する
トイレ増設を簡単にしやすいのは、既存の給排水設備に近く、トイレとして使える空間がすでに確保できるケースです。
たとえば、洗面所や既存トイレの近くに使っていない収納があれば、新しいトイレの候補になります。
給水管や排水管までの距離が短ければ、配管の延長を少なくしやすく、壁や床を大きく開ける工事も減らせる可能性があります。
反対に、水まわりから離れた部屋や、排水管を通す場所を確保しにくい場所では工事が難しくなりやすいです。
トイレは水を流せればよいわけではなく、給水と排水に加えて、便器や温水洗浄便座に必要な電源、換気、床や壁の仕上げなども考える必要があります。
| 比較的工事しやすいケース | 工事が難しくなりやすいケース |
|---|---|
| 既存の水まわりに近い | 既存の水まわりから遠い |
| 給排水管を通しやすい | 排水管の経路を確保しにくい |
| 収納など既存の空間を利用できる | トイレ用の空間を新しく作る必要がある |
| 電源や換気設備を確保しやすい | 電気・換気工事を大きく追加する必要がある |
また、「簡単に増設できる」という言葉だけで工事方法を選ばないことも大切です。
持ち運んで使う簡易的なトイレと、住宅に固定して給排水設備につなぐ一般的な水洗トイレでは、使い方も必要な工事も異なります。
住宅のトイレを恒久的に1か所増やしたい場合は、給排水設備につないで安全に使い続けられるかを基準に考えましょう。
見た目では空いている場所でも、排水経路、電源、換気を確保できなければ、そのままトイレを設置できるとは限りません。
さらに、排水設備の施工ルールは自治体によって確認が必要なため、工事を決める前に現地調査をしてもらうと安心です。
「空いている場所があるから簡単に作れそう」と判断するのではなく、給排水を無理なく通せるか、電源と換気を確保できるかまで確認して、工事のしやすさを判断しましょう。
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トイレ増設を2階でする場合の費用と工事条件

・この章の要点まとめ
- 2階へのトイレ増設費用は住宅条件で大きく変わり、給排水・内装・電気・換気まで含めた総額で確認することが大切です。
- 2階に増設できるかは、給排水管の経路や排水勾配、電源・換気、梁や柱などの建物条件で決まります。
- 希望位置で増設できない場合でも、収納・廊下・洋室の一部などへ設置場所を変えることで施工できるケースがあります。
2階にトイレを増設したいとき、「費用はいくらかかるの?」「そもそも自宅の2階に後から設置できるの?」と気になりますよね。
2階への増設は、配管経路や設置スペース、建物の構造によって工事内容が変わるため、1階より費用や施工条件を判断しにくいです。
そこでこの章では、トイレ増設を2階でする場合の費用相場、配管や施工条件、増設できないケースと具体的な施工例について解説します。
・この章を読んでわかること
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トイレ増設を2階でする場合の費用相場
<2階にトイレを増設する費用の考え方>
- 2階トイレ増設の費用は住宅ごとの差が大きく、全国一律の相場はありません。
- 施工会社では50万円〜120万円前後を目安として示している例があります。
- 既存の水回りに近いほど配管工事を小さくしやすく、費用も抑えやすくなります。
- 見積もりでは、便器代だけでなく給排水・電気・換気・内装工事まで含めた総額を確認することが大切です。
トイレ増設を2階でする費用は住宅の条件によって大きく変わるため、「必ず○万円」といえる全国共通の相場はありません。
ひとつの参考として、2階へのトイレ増設を50万円〜120万円前後の目安として案内している施工会社があります。
ただし、二階にトイレを増設する費用は、便器の価格よりも配管経路や間取り変更の大きさによって差が出やすいです。
実際にTOTOが掲載している過去のリフォーム事例でも、2階へのトイレ増設費用には幅があります。
| 2階トイレ増設の施工例 | 掲載費用 | 主な工事内容 |
|---|---|---|
| 物入れを利用した例 | 61万円 | 既存の物入れをトイレへ変更 |
| クローゼットを利用した例 | 72万円 | クローゼットをトイレへ変更し、配管を外へ出して接続 |
| 廊下を利用した例 | 90万円 | 2階の廊下部分へトイレを新設 |
これらは現在の標準価格ではなく、それぞれの施工例が公開された当時の商品代と施工費です。
住宅の状態や選ぶトイレ、工事内容によって金額は変わるため、自宅の予算を決めるときは施工例の金額をそのまま当てはめないようにしましょう。
1階のトイレや洗面所など、既存の水回りに近い場所の真上へ設置できれば、給水管や排水管を短くまとめやすくなります。
反対に、既存の排水管から離れた場所へ設置すると、配管を長く延ばしたり、壁や床を開けたりする工事が増えます。
収納や洋室の一部をトイレへ変更するときは、間仕切り壁、扉、床、壁紙などの内装工事も必要です。
温水洗浄便座を使うためのコンセントがなければ電気工事が加わり、換気のための設備や経路を新しく作る場合は、その工事費もかかります。
そのため、2階への増設費用は次のような工事を含めて考えます。
- トイレ本体と取り付け工事
- 給水管と排水管を新しいトイレまで延ばす工事
- 壁や床を作る内装工事
- 扉や間仕切りを設ける工事
- 照明やコンセントを設ける電気工事
- 換気設備や換気経路を設ける工事
見積もりを見るときは、「トイレ増設一式」という総額だけでなく、給排水管の延長、壁や床の解体、電気、換気、内装など、2階増設特有の工事がどこまで含まれているか確認しましょう。
とくに配管経路は費用を左右しやすいため、「どこから給水するのか」「排水管をどこへ接続するのか」「壁や床をどこまで開けるのか」を見積もり時に聞いておくと、追加費用を判断しやすくなります。
2階のトイレ増設は、便器だけの価格ではなく、給排水・内装・電気・換気を含めた工事費込みの総額で比較することが大切です。
トイレ増設を2階でする場合の配管と施工条件
<2階にトイレを増設するときに確認する条件>
- 便器を置ける広さだけでなく、給水管と排水管を通せる経路が必要です。
- 排水管は、汚水が流れる勾配を確保できる経路へ通す必要があります。
- 1階のトイレや洗面所などに近いほど、配管を短くまとめやすくなります。
- 電源・換気・建物の梁や柱まで含め、現地調査で施工できるか確認します。
2階にトイレを増設できるかを決める大きなポイントは、便器を置くスペースよりも、給水管と排水管を無理なく通せるかどうかです。
2階のトイレ増設では、新しい便器まで水を送る給水管と、流した汚水を既存の排水設備へつなぐ排水管が必要になります。
給水管は既存の配管から分けて2階まで延ばしますが、排水管は水を自然に流せるように勾配を保ちながら通す必要があります。
そのため、1階のトイレや洗面所など、水回りに近い場所の上へ2階トイレを配置できると施工しやすくなります。
2階トイレの増設で配管を通す方法は住宅によって異なりますが、壁の中や床下、配管用の空間、外壁側などを利用する方法があります。
室内の壁や床の中へ配管できれば外観を変えずに仕上げやすい一方で、壁や天井を開ける範囲が広くなると内装の復旧工事も増えます。
室内から既存配管へつなぐのが難しい場合は、2階から外壁側へ排水管を出し、外を通して1階側の排水設備へ接続する方法が選ばれることもあります。

実際にTOTOが公開している施工例にも、2階のクローゼットをトイレへ変更し、配管を外へ出して接続したケースがあります。
ただし、外壁配管ならどの家でも施工できるわけではなく、排水管を通せる位置や外壁の状態、既存配管との接続場所を確認する必要があります。
また、便器の設置場所には、温水洗浄便座などを使うためのコンセントも必要です。
窓だけで十分な換気ができない計画では、換気扇と外へ空気を出すための経路も考えます。
図面上では空いている場所でも、床や壁の中に梁や柱があり、予定した場所へ排水管を通せないことがあります。
また、排水管を長く延ばすために多くの壁や天井を開ける必要があると、工事費だけでなく工期や工事中の騒音も増えやすくなります。
そのため、トイレ増設を2階で考える場合は、便器が置けるかだけで自己判断せず、現地調査で次の部分まで確認してもらうことが大切です。
- 1階の給排水設備と2階の設置予定場所の位置関係
- 排水管を通せる経路と必要な勾配
- 梁や柱を避けて配管できるか
- 便器を使いやすい広さと扉の開閉スペースがあるか
- コンセントや照明を設置できるか
- 換気扇から屋外まで換気経路を確保できるか
2階のトイレは、1階の水回りに近く、短い経路で給排水管をつなげる場所ほど施工しやすいと考えると分かりやすいです。
トイレ増設を2階でできないケースと施工例
<2階への増設が難しいケースと代表的な施工例>
- 排水管の勾配や配管経路を確保できない場所では、増設が難しくなります。
- 梁や柱を避けられない、使える広さが足りない場合も、希望位置では施工できないことがあります。
- 物入れ・クローゼット・廊下・洋室の一部を利用した施工例があります。
- 希望場所が難しくても、設置位置や配管経路を変えることで施工できる場合があります。
2階にトイレを増設できないのは、便器を置く場所がない場合だけではなく、排水管を適切に通せない場合や建物の構造上必要な工事ができない場合です。
たとえば、設置したい場所から既存の排水設備まで離れていて、排水に必要な勾配を保った配管経路を作れない場合は、その位置への増設が難しくなります。
予定している配管経路に梁や柱があり、建物の大切な構造部分を避けられない場合も、別の経路を検討しなければなりません。
また、便器自体は収まっても、人が座るスペースや立ち上がるスペース、扉を開閉する余裕が確保できなければ、トイレとして使いやすい空間にはなりません。
換気扇の経路や電源を確保できない場合も、希望する位置の見直しが必要になることがあります。
ただし、「希望した場所には付けられない」ことと「家の2階にはまったく増設できない」ことは同じではありません。
設置場所を1階の水回りに近づけたり、室内配管ではなく外壁側へ配管を通したりすることで、別の方法を選べるケースがあります。
2階にトイレを増設した例を見ると、必ずしも新しく部屋を増築しているわけではありません。
TOTOが公開している施工例では、既存の物入れをトイレへ変更したケースや、クローゼットを利用したケースがあります。
ほかにも、使っていなかった廊下部分にトイレ空間を作った施工例があります。
洋室の一部を間仕切り、新しくトイレスペースを作る方法も実際に行われています。

代表的な考え方を整理すると、次のようになります。
| 増設場所の例 | 工事の考え方 | 確認したいポイント |
|---|---|---|
| 物入れ・収納 | 収納を撤去してトイレ空間へ変更する | 便器前の広さや配管経路を確保できるか |
| クローゼット | 収納部分を利用して間取りを変更する | 収納が減っても生活に支障がないか |
| 廊下周辺 | 余っている廊下を間仕切ってトイレを作る | 通路幅や扉の位置を確保できるか |
| 洋室の一部 | 部屋を小さくしてトイレ空間を新設する | 居室の使いやすさと配管経路を両立できるか |
どの施工例を自宅へ取り入れられるかは、空きスペースだけでは判断できません。
同じクローゼットでも、1階の水回りとの位置関係や梁の位置が違えば、必要な配管工事も変わります。
そのため、「2階のトイレ増設ができないかもしれない」と感じても、最初からあきらめず、希望位置と別の候補位置を現地調査で見てもらうとよいでしょう。
2階トイレの施工例は「収納や廊下なら必ず設置できる」という意味ではなく、自宅でも配管・構造・広さの3つを満たせるか確認するための参考として見ることが大切です。
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トイレ増設の配管と設置場所・建物別の工事条件

・この章の要点まとめ
- トイレ増設では、給水管と排水管を無理なく通せるか、排水勾配や配管経路を確保できるかが重要です。
- 1階は比較的増設しやすい一方、3階・庭・屋外・離れ・ベランダでは配管や構造、防水などの条件が増えます。
- 戸建て・マンション・賃貸では、建物構造に加えて管理規約や所有者の承諾なども確認する必要があります。
- 店舗・オフィス・事務所では、給排水だけでなく利用人数や管理ルール、営業への影響まで含めて計画することが大切です。
トイレを増設したい場所があっても、「配管は通せるのか」「戸建てやマンションでも増設できるのか」と迷いますよね。
トイレ増設は、設置場所だけでなく、給排水の経路や建物の構造、管理上のルールによって工事できる条件が変わります。
そこでこの章では、トイレ増設に必要な配管条件をはじめ、1階・3階・庭・屋外・離れへの増設、戸建て・マンション・賃貸、店舗やオフィスでの工事条件まで分かりやすく解説します。
・この章を読んでわかること
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トイレ増設の配管で確認すべき給排水の条件
<トイレ増設の配管で確認するポイント>
- 既存の給水管から新しいトイレまで水を引けるか確認する
- 排水管を必要な勾配を保って既存の排水設備へ接続できるか確認する
- 排水管の口径や接続方法は、便器・既存設備・自治体の基準に合わせる
- 配管を通すために床・壁・外壁を工事する必要があるか確認する
トイレ増設の配管で特に重要なのは、新しい便器から既存の排水設備まで、汚水が無理なく流れる経路を確保できるかどうかです。
水洗トイレを増設するには、便器へ水を送る給水管と、使用後の汚水を流す排水管の両方が必要です。
給水は既存の給水管から分岐して新しいトイレまで延ばしますが、排水は単に管をつなげればよいわけではありません。
排水管には、汚水が自然に流れるように適切な勾配を確保する必要があります。
必要な排水管の口径や勾配は、便器の種類や配管の長さ、接続する排水設備、地域の排水設備基準によって確認する必要があるため、すべての住宅で同じ数値になるわけではありません。
そのため、「排水管が近くにあるから設置できる」と自己判断せず、現地調査で接続先と高さを確認してもらうことが大切です。
特に、増設する場所と既存の排水管の高さが合わず、必要な排水勾配を取れない場合は、その位置への増設が難しくなります。
また、既存配管から新しいトイレまでの距離が長いほど、床下や壁の中、場合によっては外壁側を使って配管を延ばす範囲も大きくなります。

| 確認する設備 | 主な確認ポイント | 条件が合わない場合 |
|---|---|---|
| 給水管 | 既存管から分岐して便器まで引けるか | 配管延長や壁・床の工事が増える |
| 排水管 | 既存排水設備まで経路を確保できるか | 設置位置の変更が必要になることがある |
| 排水勾配 | 汚水が自然に流れる高さを確保できるか | 排水不良や詰まりの原因になる |
| 排水管の口径 | 便器や接続先に合った管を使えるか | 配管の変更や接続方法の見直しが必要 |
| 配管経路 | 床下・壁内・外壁などを利用できるか | 解体や復旧工事が増える |
トイレを増設できない原因として多いのは、希望する位置まで排水経路を作れない、必要な勾配を確保できない、建物の構造上配管を通せないといったケースです。
ただし、希望した場所が難しくても、既存の水まわりに近い場所へ変更すれば増設できることもあります。
配管工事では床や壁を開けたり、外壁へ配管を回したりすることもあるため、見積もりでは配管費だけでなく、解体費や復旧費まで含まれているか確認しましょう。
最終的な増設可否は、既存配管の位置、床下や壁内の構造、排水設備への接続方法を現地で確認してもらって判断するのが確実です。
1階・3階・庭・屋外・離れにトイレを増設する場合
<設置場所ごとの主なポイント>
- 1階は床下の配管を利用でき、水まわりの近くなら増設しやすい
- 3階は縦方向へ給排水管を延ばす経路の確保が重要
- 庭・屋外・離れでは、給排水だけでなく基礎・電源・建屋も必要
- ベランダは防水や構造、管理上の制約があり、安易な増設はできない
トイレを増設する場所によって工事の難しさは大きく変わり、比較的工事しやすいのは既存の水まわりや排水設備に近い1階です。
1階にトイレを増設する場合
1階にトイレを増設する場合は、既存のトイレ、洗面所、浴室などに近い場所を選ぶと、給排水管を短くしやすくなります。
床下に配管を通せる戸建てであれば、上階より施工しやすいケースもあります。
費用は1階だから一律に決まるわけではありませんが、トイレを新設する全体の目安としては40万円〜100万円ほどを考え、配管距離や間取り変更、内装工事の範囲によって増減すると考えると分かりやすいです。
給排水に加えて、温水洗浄便座用の電源、照明、換気設備、便器を置いて出入りできるスペースも確認します。
3階にトイレを増設する場合
3階にトイレを増設する場合は、1階や2階より長い距離の給排水配管が必要になりやすいです。
建物内に配管用のスペースがあれば利用できますが、経路を確保できない場合は壁内や外壁側へ縦方向の配管を設ける方法を検討します。
配管距離が長くなり、床や壁の工事範囲も広がれば、工事費や施工日数も増えやすくなります。
特に排水は高さと経路の確認が重要なので、3階の空き部屋だけを見て設置可否を判断することはできません。
庭・屋外にトイレを増設する場合
トイレを庭に増設したり、建物の屋外に常設したりする場合は、便器だけでなくトイレを置く建屋や基礎まで考える必要があります。
水洗トイレにするなら、母屋などから給水管と排水管を延ばし、公共下水道または浄化槽など利用している排水設備へ適切に接続できるか確認します。
さらに、照明や温水洗浄便座を使う場合の電源、雨水が入らない構造、防水、防犯、日常の清掃や点検のしやすさも必要です。
寒冷地では屋外配管が凍結しないよう、地域や施工場所に合った凍結対策も確認しましょう。
短期間だけ使う簡易トイレと、給排水につないで長期間使う常設の水洗トイレでは必要な設備が異なるため、用途を先に決めることも大切です。
離れにトイレを増設する場合
離れにトイレを増設する場合は、母屋や既存の給排水設備から離れまで配管を延ばせるかが大きなポイントです。
距離が長ければ、庭などを掘って配管を通す工事が必要になり、その分だけ配管費や掘削費、復旧費が増えます。
また、離れと下水や浄化槽との高さの関係によっては、排水経路を確保しにくいこともあります。
屋外を通る配管については、凍結や破損を防ぐ施工も確認しておきましょう。
ベランダにトイレを増設する場合
ベランダにトイレを増設する場合は、給排水や電源を引けるかだけでは判断できません。
床の防水層を傷めないか、便器や囲いなどの重さに対応できるか、外壁を貫通して配管できるかなど、建物そのものの確認が必要です。
特にマンションのベランダは共用部分として扱われることが多いため、管理規約や工事申請の確認が欠かせません。
庭やベランダなどに空きスペースがあっても、その場所へそのままトイレを置けるとは限りません。
設置場所を決める前に、給排水、電源、換気、構造、防水、排水先までまとめて現地調査してもらうことが大切です。
戸建て・マンション・賃貸でトイレを増設できる条件
<建物別に確認するポイント>
- 戸建ては配管経路とスペースを確保できれば比較的検討しやすい
- マンションは排水立管や床構造、管理規約による制約を確認する
- 賃貸は工事前に所有者や管理会社の承諾を得る
- 希望位置が難しい場合は、水まわりに近い別の場所も検討する
戸建ては比較的トイレを増設しやすい一方、マンションや賃貸では建物の構造だけでなく、管理規約や所有者の承諾も重要になります。
戸建てでトイレを増設する場合
戸建てでトイレを増設する場合は、既存の水まわりに近い収納、廊下の一部、空き部屋などが候補になります。
必要なのは便器を置けるスペースだけではなく、給水管と排水管を通せる経路です。
建物によっては床下へ配管を通せるほか、壁の中や外壁側を利用する方法も検討できます。
ただし、基礎や柱、梁など建物の構造によって配管経路が制限されるため、工事前の現地調査が必要です。
現地調査では、既存の給排水位置、床下や壁内の状態、電源、換気、トイレとして使える広さ、必要な内装工事まで確認してもらいましょう。
マンションでトイレを増設する場合
トイレ増設をマンションで行う場合は、戸建てより設置場所が制限されやすくなります。
特に重要なのが、既存の排水立管まで必要な排水勾配を確保して接続できるかという点です。
コンクリートの床を自由に加工できない建物では、希望する場所へ排水管を通せず、増設が難しくなることがあります。
また、マンションではパイプスペース、構造部分、バルコニー、共用の給排水設備などが共用部分として扱われることがあります。
国土交通省のマンション標準管理規約でも、給排水管を改修する工事では、排水勾配や共用縦管への接続などを確認する考え方が示されています。
そのため、工事会社へ相談するだけでなく、自分のマンションの管理規約を確認し、必要に応じて管理組合への申請や承認を済ませてから工事を進めます。
希望位置への増設が難しい場合は、既存トイレや洗面所など排水立管に近い位置へ変更すると施工できるケースがあります。
賃貸でトイレを増設する場合
賃貸でトイレを増設したい場合は、自分だけの判断で給排水管や床、壁を変更しないことが大切です。
トイレ増設では配管や内装を大きく変更するため、工事を検討する段階で所有者や管理会社へ相談し、承諾を得られるか確認しましょう。
その際は、工事費を誰が負担するのか、退去するときに元の状態へ戻す必要があるのか、増設した設備を残せるのかまで書面で確認しておくと安心です。
| 建物 | 増設で特に確認すること | 増設が難しくなる主な条件 |
|---|---|---|
| 戸建て | 給排水経路・床下・壁内・設置スペース | 構造上配管を通せない、排水経路を確保できない |
| マンション | 排水立管・床構造・管理規約・工事申請 | 排水勾配を取れない、共用部分へ影響する |
| 賃貸 | 所有者・管理会社の承諾・費用負担・退去時の扱い | 所有者の承諾を得られない |
トイレを増設できない場合でも、建物全体で不可能とは限らず、設置位置を変えることで対応できることがあります。
まずは希望位置と既存の給排水設備の位置を施工会社に確認してもらい、マンションや賃貸では管理上の条件も合わせて確認しましょう。
店舗・オフィス・事務所でトイレを増設する場合
<事業用物件で確認するポイント>
- 既存の給排水設備とテナント区画から増設できる位置を確認する
- 働く人数や利用者に合ったトイレ数・使いやすさを確認する
- ビルやテナントの管理者へ工事の可否と申請方法を確認する
- 工事費だけでなく、騒音や休業による営業への影響まで考える
店舗やオフィス、事務所でトイレを増設する場合は、住宅と同じ給排水条件に加えて、利用人数や建物の管理ルール、営業への影響まで確認する必要があります。
まず確認したいのは、テナント区画内のどこに給水管や排水管があり、新しいトイレまで配管を延ばせるかです。
ビルでは排水立管や配管スペースの位置が決まっているため、水まわりから離れた場所へ自由にトイレを作れるとは限りません。
床の構造によって排水管を通せない場合や、共用設備へ影響する工事が必要な場合は、希望する位置への増設が難しくなります。
オフィスでトイレを増設するときは、働く人数に対して必要な便房数も確認します。
厚生労働省の事務所衛生基準規則では、原則として男性用と女性用を区別し、同時に働く人数に応じた便房数などの基準が定められています。
同時に働く人が常時10人以内の場合には、条件を満たす独立した個室型トイレ1か所とする特例もあります。
そのため、単に空いているスペースへ便器を追加するのではなく、実際の利用人数や男女別の利用状況も確認して計画することが大切です。
店舗のトイレ増設では、従業員だけでなく来店客が利用するかによって必要な位置や使いやすさも変わります。
店舗の用途によって確認すべき基準が異なることもあるため、給排水や換気だけでなく、必要に応じてバリアフリーや建物用途に関する条件を設計者や行政窓口へ確認しましょう。
また、賃貸オフィスやテナント店舗では、床、壁、配管、共用設備を変更する前に、ビルの所有者や管理会社へ工事内容を確認する必要があります。
| 確認項目 | 主な内容 | 費用や工事への影響 |
|---|---|---|
| 給排水設備 | 既存配管から増設位置まで接続できるか | 距離が長いほど配管工事が増えやすい |
| 内装・床工事 | 間仕切り、床、壁、天井などを変更するか | 工事範囲が広いほど費用が増えやすい |
| 電気・換気 | 照明、電源、換気設備を新設するか | 新設が必要なら追加費用がかかる |
| ビル管理 | 工事申請や作業時間の制限があるか | 工期や作業方法に影響する |
| 営業への影響 | 騒音、断水、利用制限、休業が発生するか | 工事費以外の負担にも注意が必要 |
事務所でトイレを増設する費用は、便器代だけでなく、給排水、電気、換気、間仕切り、床や壁の仕上げなどを合わせて考える必要があります。
さらに、配管距離が長いテナントや、営業中には工事できず夜間や休業日に施工する必要がある物件では、費用が増えることもあります。
事業用物件では、見積もりの金額だけでなく、工事中にトイレを使えるか、断水や騒音が発生するか、営業を止める必要があるかまで確認しておきましょう。
複数の施工会社から見積もりを取る場合は、便器代、配管工事、内装、電気、換気、廃材処分など同じ工事項目で比較すると、総額の違いを判断しやすくなります。
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